2010年8月4日水曜日

モンティ・パイソンとサド侯爵

The Scarlett Empress (1934)
Directed by Josef von Sternberg
Cinematography by Bert Glennon
Art Direction by Hans Dreier

ジョセフ・フォン・スタンバーグとマレーネ・ディートリッヒの映画といえば"Morocco (1930)"、"Shanghai Express (1932)"が人気がありますが、私はこの”The Scarlett Empress (1934)”が最も印象に残っていました。「恋のページェント」といういささか暢気な邦題とは似ても似つかない、強烈な作品です。ロジャー・エバートが「メル・ブルックスとサド侯爵がコンビを組んだような作品」と評していました。メル・ブルックスなのか、ウディ・アレンなのか、モンティ・パイソンなのかわかりませんが、とにかくもうひとりはサド侯爵ですね。


この映画について「演出が過剰」とか「史実に忠実でない」とか「ストーリーが・・・」とか言われる向きもあるようですが、それはそうでしょう。この映画は演出の過剰を楽しむものです、きっと。監督は、あの無茶苦茶だけど、とにかく魅力的なセットと美術のなかに自分をうずめて、レースをかけたマレーネ・ディートリッヒを最高の照明で撮りたかったんでしょうね。
そんな過剰な自己陶酔と欲求充足は、一方で暗いものを埋め込むのかもしれません。最近見直しましたが、この作品の底辺を流れる暗い、暗い狂気はあまり引きずり出さないほうがいい気がしました。
IMDBによれば、この彫刻はPeter Ballbuschと言う人が担当しています。しかし、彼はこの映画以外ではセット・美術にはほとんど関わっていないようです。とても不思議です。




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